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サントリー美術館:展示室
サントリー美術館

東京都港区赤坂9-7-4 :六本木・東京ミッドタウン ガレリア3階
「東京ミッドタウン」 21世紀の日本を代表する街、世界に類を見ない独創的な街が誕生しました。


Light and Shadows in Namban Art: The Mystery of the Westrern Kings on Horseback

開館50周年記念 『美を結ぶ。美をひらく。』 IV
南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎

16世紀半ばから17世紀初頭にかけて、ポルトガルやスペインからいわゆる南蛮船が来航し、西欧の地や中継の港で荷積みされた貴重な文物を日本にもたらします。また南蛮船に乗船した宣教師がキリスト教を日本に伝え、いわゆる南蛮美術や文化が花開きました。


会期: 2011 10/26(水)〜12/4(日) 展覧会は終了しました。
休館日:毎週火曜日
開館時間: 10時〜18時 ※ただし、金・土、11/2日(水)、3日(木・祝)は20時まで開館
※いずれも入館は閉館30分前まで
※開館情報は、今後の状況により変更する場合があります。詳しくはホームページで公開しています。

会場:サントリー美術館


― 桃山から江戸時代の初期洋風画の傑作、重要文化財「泰西王侯騎馬図屏風」の謎 ―

画像をクリックすると大きな画像でご覧いただけます。

《南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎》展

2011 10/25 プレス内覧会
開館50周年記念 『美を結ぶ。美をひらく。』 IV
「南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎」展


「展覧会の構成」
―本展覧会 「News Release」 「南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎:カタログ」より抜粋して掲載しています―

南蛮美術の中でも重要文化財 「泰西王侯騎馬図屏風」 は、桃山から江戸時代初期の初期洋風画の傑作として世に知られています。神戸市立博物館とサントリー美術館が分蔵するこの屏風は、もとは福島・会津城の障壁画であったと伝えられてきました。描いたのはイエズス会の神学校であるセミナリヨで、キリスト教とともに西洋画法を学んだ日本人の絵師と推定されており、それを描かせたのもイエズス会の宣教師とみなされています。その画面描写には、当時の西欧の画家たちが身につけていた遠近法や陰影法を、積極的に学んだ跡が見受けれれます。しかし、セミナリヨで西洋画法を学んだ日本人画家が、いかにしてこの記念碑的な 「泰西王侯騎馬図屏風」 の大画面を描き上げるに至ったかという具体的な制作の経緯については、今もなお、大いなる謎が残されているといってよいでしょう。
本展では、この 「泰西王侯騎馬図屏風」 に関して、東京文化財研究所の特別協力により画面の工学調査(近赤外線撮影など)の研究成果が明らかにされます。

「展示構成」
第1章 はるかなる西洋との出会い
第2章 聖画の到来
第3章 キリシタンと輸出漆器
第4章 泰西王侯騎馬図の誕生と初期洋風画
第5章 キリシタン弾圧
第6章 キリシタン時代の終焉と洋風がの変容
第7章 南蛮趣味の絵画と工芸

※内5章の展示作品をご紹介します。


《南蛮屏風》サントリー美術館蔵

第1章: はるかなる西洋との出会い
南蛮美術は、16世紀半ばから17世紀前半にかけての、日本とポルトガルやスペインとの交流によって生まれた。南蛮屏風の制作においては、狩野派の画家たちが主導的役割を果たした、サントリー美術館本における狩野山楽はその代表的な存在である。
重要文化財 《南蛮屏風》 伝狩野山楽筆 紙本金地着色 六曲一双
桃山時代 17世紀初期 サントリー美術館蔵


《IHS蒔絵螺鈿書見台》サントリー美術館蔵

第3章: キリシタンと輸出漆器
南蛮船で日本に渡来したカピタンやイエズス会宣教師たちが、つややかな漆黒の光り輝く金蒔絵の漆工品の美しさに魅了され、キリスト教の祭壇具や箪笥等に、日本の蒔絵装飾する南蛮漆器の輸出を前提に大量注文し、京都等の漆工蒔絵の工房が応じたと思われる。
IHS蒔絵螺鈿書見台 1基
桃山時代 16世紀後半〜17世紀初期 サントリー美術館蔵


《泰西王侯騎馬図屏風》神戸市博物館蔵

第4章: 泰西王侯騎馬図の誕生と初期洋風画
1580年代後半、西洋画法を学習した日本人による初期洋風画制作には、画中に描かれた個々のモティーフは、西洋から輸入された銅版画などを手本にし、これらを巧みに引用、遠近法や陰影法を取り込んで空間が構成され基本的には、日本の岩絵具で紙の上に描かれている。
重要文化財 《泰西王侯騎馬図屏風》 紙本金地着色 四曲一隻
桃山〜江戸時代初期 17世紀初期 神戸市立博物館蔵



お問合せTel:03-3479-8600
サントリー美術館公式サイト:http://suntory.jp/SMA/
主催:
サントリー美術館、日本経済新聞社
後援:ポルトガル大使館、スペイン大使館、イタリア大使館、Instituto Camões
協賛:三井不動産、三井住友海上火災保険、サントリーホールディングス
特別協力:東京文化財研究所、神戸市立博物館


参考資料:Press Release、「サントリー美術館ニュースvol.236」「南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎」カタログ他。
※写真撮影は全て、主催者の許可を得て行っております。


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